NPO法人ユニカセ・ジャパンの学生スタッフ(Niki)が、現地でNGOコーディネーターという仕事をされている浅田さん にお話を伺いました。(以下、敬称略)
「肩書ではなく人間性で勝負する」
私がこの順番でユニカセのことを知ったのは、食べ物を提供しているレストランとして正しい順番だと思います。提供しているものやサービス自体が強くないと、活動も強くなっていかない。NGO的な活動をしている場所は、フィリピンにも、他の国にもいくらでもあります。
でも、ユニカセの特徴は、そういった活動を行いつつもしっかりとおいしい食を提供していることだと思います。
どういう労働で得たお金かによって、その価値は全然違う。だからユニクロ・フィリピンでのインターンも、現地採用のフィリピン人と同じ給与と待遇で働いています。
また、インターン生には自分で職場の関係性を作るように言います。休暇をとるのも、上に聞くのではなく、その人が自分で職場の人たち関係性を作って、休んでいいよって言われる関係になれば休んでいいとおもいます。仲間になって、一緒のレベルで働いて初めて休みをもらえる。
インターンの価値は、こうして働きながら学ぶことができることだと思っています。名の通ったところで、箔付けのインターンに行きたい人もいっぱいいる。でも、実際に採用面接で経歴を聞くよりも、趣味を聞いた方がよっぽど仕事でもうまくいきます。経歴や肩書を全部取っ払って、一人の人間として働く経験が大切です。
今までの区分としては、ビジネスはお金儲けでNGOは支援、という形でした。商品やサービスをいいなと思って、労働で得たお金を商品と交換してくれる。それがビジネス。本当に人に求められるものを提供して、得たお金でまた価値を生み出します。一方でNGOの場合、拡大性、継続性で難しくなって、関係ないところからお金をもらって回します。企業がお金を生みながら良いことをするには、クレディビリティのあるNGO団体などにまかせるという形がほとんどでした。最近では、だんだんその間がでてきたのではないでしょうか。
本日は貴重なお話しをいろいろと聞かせていただき、ありがとうございました。
これからも、レストランへのご来店、ぜひよろしくお願いいたします!
(2016年3月)
インタビューを終えて‥‥
久保田さんのお話一つひとつが、自分の中でリフレクトさせられるものでした。○○大学などの肩書をすべて取り払ったときに自分に残るものがなにかを考えると、答えに詰まりました。自分に安住することの甘えに目を向けさせられたインタビューだったように思います。そこでどう行動するかは自分次第ですが、そのような機会を与えていただいてありがとうございました。久保田さん、貴重なお時間をありがとうございました!
早速ですが、どのようなきっかけでユニカセをご存知になったのですか?