JICA:独立行政法人国際協力機構は、技術協力有償資金協力(円借款)、無償資金協力の援助手法を一元的に担う総合的な政府開発援助(ODA)の実施機関です。
NPO法人ユニカセ・ジャパンの学生スタッフ(Niki)が、現地でNGOコーディネーターという仕事をされている浅田さん にお話を伺いました。(以下、敬称略)
誰かの助けになりたいと思って行動に移した人々の善意がうまく回っていない、被災地の方々にとって重荷にすらなっている、なにかがおかしいと感じました。
同時に、活動希望内容と支援要請内容を整理して、ボランティアする側と受入れ側を上手く繋いでいる市職員さん にも出会いました。彼を通すことで双方納得した良い状態で活動が行われていたんです。間に入って互いをうまく調整する人がいることで、結果が大きく変わることを知りました。
その後、縁あって中間支援組織NPO法人Youth Visionでインターンし「ボランティアコーディネーター」と呼ばれる職業の存在を知りました。活動の場はさまざまですが、1足す1を10にも100にもするのが、ボランティアコーディネーターの役割です。私が新潟で出会った市職員さんは、まさにボランティアコーディネーターだったんですね。
この大学時代の苦い経験と気付きを通し、ボランティアコーディネーターという仕事を極めたいと強く思うようになり、NGOコーディネーターとして働かせて頂いています。今はボランティアコーディネーション力検定一級取得も目指し勉強中です。
また、草の根技術協力事業(※)も大事な業務です。現在フィリピンで25のプロジェクトが実施されていますが、どれも活動分野も場所も違います。私はNGO職員さんのように常時現場にいるわけでなく、特定分野の専門家でもないので、どうやったら一つ一つの事業が成功するのか、NGO皆さんとのコミュニケーションを通し試行錯誤を繰り返しています。
そしてそのように感じて行動してくれる日本の学生さんが一人でも多くなれば、という気持ちで、スタディーツアー参加者さんへも接しています。
(※)草の根事業協力とは
日本のNGO、大学、地方自治体及び公益法人の団体等がこれまでに培ってきた経験や技術を活かして企画した、途上国への協力活動をJICAが支援し、共同で実施する事業です。
インタビューを終えて‥‥
「ただラッキーだったでおわるのか、行動する人生を選ぶのか」という浅田さんの言葉が、今でも鮮明に耳に残っています。今回フィリピンを訪問して、使命感をもって日々の仕事に取り組む方にたくさんお会いしました。今回のインタビューは、浅田さんが明確な理由をもって仕事に取り組んでいるのだ、ということが痛いほどに伝わったものでした。そして今、自分がなにかできるとしたら何なのだろうか、という問いが残っています。
浅田さん、本当にありがとうございました!
早速ですが、NGOコーディネーターというお仕事をされているんですね。
どうしてこの仕事をされようと思ったのですか?